災害対応管理システム iOSアプリの特徴
災害対応管理システム iOSアプリは、被害の登録、閲覧に機能を限定し、
1分以内で被害報告ができることを目標とした。以下に、アプリの機能を紹介する。
(1)基本機能
スマートフォンは、基本的に個人が所有するものである。
したがって、スマートフォン・アプリの設定画面において、アクセスする市町村の
災害対応管理システムの選定、氏名、ログインID、パスワードを登録することとした。
したがって、被害報告や被害閲覧時に改めてログインID、パスワードの入力は不要である。
(2)被害報告機能
本アプリの主たる用途は巡回職員による被害報告である。
ただし、屋外で、それも劣悪な環境下での使用が想定されるので、被害報告は最小限の項目の
登録のみとした。被害報告画面は、本体システムである災害対応管理システムの被害報告画面とほぼ同じデザインであるが、画面の大きさに対する文字のフォントは相対的に大きく、見やすくした。被害種別、被害項目を選択し、被害の内容を記述し、送信ボタンを押すのみで、被害報告ができる。場所はGPS の緯度経度が自動的に登録されている。被害場所から移動してからの報告の場合は、町丁目を選択することによって、選択した町丁目の中心の緯度経度が登録されることとした。
(3)テンプレート呼び出し
確実に被害報告の内容を登録する方法として、テンプレート呼び出し機能を開発した。定型化できるものは予め定型文として登録しておき、必要に応じて呼び出すこととした。
災害対応管理システムには、指示や被害報告の伝文用に定型文を登録し、これをプルダウンメニューから選択して呼び出す機能が実装されている。各部局による定型文登録画面に、スマートフォン専用の定型文をテンプレート作成機能を追加した。
(4)写真登録
スマートフォンのカメラ機能を使って、写真を撮影し、被害報告に登録する機能を実装させた。
(5)地図閲覧機能
現場でも地図登録された被害報告、道路規制の情報を地図上で閲覧できるようにした。
(6)被害報告一覧
被害報告一覧画面で、災害対応管理システムのすべての被害報告のタイムラインを見ることが
できるようにした。